お一人目の時も当院の不妊鍼灸を受け、無事妊娠&出産された方が、2人目をご希望され、再び当院へご来院されました。
【初診時】
- 2歳の子の育児のため、腰痛、背中痛がひどく、疲れが取れない
- むくみや足の冷えが強いが、お風呂にゆっくり入れない
- 仕事と育児、家事に追われて毎日イライラしている
- 2年前の受精卵を移植したが着床しない
【施術内容】
- 妊娠出産、育児で消耗した気血を補いながら、元々の水滞体質を改善し妊娠に適した体づくりを行いました。
- 必ず入浴を最低20分は行ってもらいました。
- 家族に協力してもらい、2人目妊娠のための身体づくりの時間を確保してもらいました。
【経過・結果】
ご来院後、初めての移植で妊娠陽性!その後、つわりで夜に吐いてしまうこともあり、悪阻に対する鍼灸を行いました。
2人目不妊と1人目不妊の違い
2人目不妊は今や不妊治療中の夫婦の3~4割にもなります。
一人目の時と違う点としては次のようなものが挙げられます。
- 年齢を重ねている
- ホルモンバランスが変化している
- 器質的な変化がある(流産の手術をした、帝王切開をしたなど)
- 育児があり妊活に専念しにくい
東洋医学的な視点から見て2人目を妊娠しにくい原因としては
- 一人目の出産で気血や精力を消耗し、生命力が低下してしまっている
- 育児や仕事で休息が十分に取れず、気血が補充できずに慢性的に不足している
- 育児や仕事との両立にストレスを強く感じ、気血の巡りが悪くなってしまっている
- 年齢を重ねることで、生命エネルギーが低下している
これらの原因はひとりに一つだけでなく、多かれ少なかれ重複して原因となっている場合がほとんどです。
今回の症例の方も、もともとの虚弱体質に、出産という大イベントを経て、毎日育児と仕事に追われてストレスを感じていましたので、生命力の低下、気血不足、巡りの悪さというたくさんの原因が2人目不妊につながっている状態でした。
身体づくりのための時間を家族全員で作る
お父さんもお母さんも初めての育児に追われて毎日てんやわんやで、自分の時間など1分たりともない!という状況はどこのご家庭でも同じだと思います。
ただ、次の赤ちゃんを迎えるということは、お母さんのお腹の中にもう一人の人間をはぐくむということです。それには莫大なエネルギーと栄養が必要です。
つまりお母さんだけの分のエネルギー、栄養しかないよ!(自分の分も足りていないお母さんもたくさんおられますが(^^;)という状況では、赤ちゃんをはぐくむことは難しい・・と体が感知するのです。
実際に過度なダイエットや激しい運動をしたり、ストレスにさらされ続けたりすると、生殖活動を緊急停止するために生理が止まります。これは母体の健康を守るためのセーフティーネットです。このままの体で妊娠すると危険だと体が感知している証拠です。
ですので、「母体の体を整えてエネルギーを溢れさせる」ということは2人目を希望したその瞬間からスタートさせなければならないと思っています。ただ、1人目の子に対する母性が強かったり、仕事・家事などのやることがたくさんあったりする場合は、自分の体や時間を犠牲にしてしまいがちですので、お父さん、お子さん、じーちゃんばーちゃんなど、家族みんなの協力が必要です。
きちんと2人目の子を迎えることに向き合い、2人目の子のために、きちんと食事・睡眠・休息・運動する時間を確保する。
体調が整わない場合は病院や鍼灸・整体・漢方などに通う時間を確保する。
このように時間を取ってきちんと取り組むことで、余分なパワーが出て、妊娠へのエネルギーに注がれます。
当院では必ず、ご主人さん、お子さん(小さい子でも)と身体づくりについて話し合う時間を設けてもらっています。これによりご家族皆さんに、2人目を迎えるという同じゴールを目指す意識づけができます。
そして体質改善に必ず結びつく、その人にベストマッチした運動やストレッチ、入浴、お灸などを指導し、確保した時間で必ず行っていただいています。そのことで、短時間で効率的な体質改善を行うことができます。
2人目がなかなかできにくい、子育てがあり妊活に取り組む余裕がないという方は、ぜひ一度浜口鍼灸院へ来てみてはいかがでしょうか?
皆様の御相談、お待ちしております!