妊娠33週の逆子|鍼灸施術3日後の健診で頭位に戻った症例

症例

妊娠33週、9か月の妊婦さんです。

妊娠32週の健診で、赤ちゃんが逆子(骨盤位)になっていることが分かりました。少し前から下腹部を蹴られる感覚があったため、その頃にはすでに逆子になっていた可能性があります。

赤ちゃんの推定体重は約2,300gで、胎動はしっかり感じられていました。

逆子以外にみられた症状

ご来院時には、逆子のほかにも次のような症状がありました。

  • 起き上がるときの股関節の痛み
  • 下肢のむくみ
  • 頻尿
  • 前胸部や内ももの緊張
  • お尻まわりの筋肉の硬さ

ご来院の前日までデスクワークを続けており、仕事の引き継ぎなどで忙しく、身体の疲れもたまっているご様子でした。

鍼灸施術の内容

当院では、逆子だけを見るのではなく、妊婦さんの全身の状態を確認しながら施術を行います。

この方は胸部や内もも、臀部などに強い筋緊張がみられたため、鍼灸で身体全体の緊張を緩め、下半身の冷えや巡りを整えることを目的に施術しました。

また、ご自宅では次のことをお願いしました。

  • 硬くなっている部分を無理のない範囲で伸ばす
  • 下半身を冷やさない
  • 指定した場所にお灸を行う
  • 疲れたときは横になって休む

妊娠後期は、お腹が大きくなることで姿勢や身体の使い方が変化します。筋肉の緊張や冷え、疲労などを整え、妊婦さんがリラックスして過ごせる状態をつくることも大切です。

施術3日後の健診で頭位に

初回の鍼灸施術から3日後、妊婦健診で赤ちゃんが頭を下にした状態(頭位)に戻っていたと、ご報告をいただきました。

逆子は妊娠週数によって自然に戻ることもあるため、今回の変化が鍼灸施術だけによるものとは断定できません。それでも、身体の緊張や冷えを整え、妊婦さんの緊張が無くリラックスした状態の時間が長くなるようにすることで、お腹の赤ちゃんが回ろうとした時、スッと回れるようにお手伝いすることができると考えています。

当院の逆子への鍼灸について

逆子への鍼灸では、足のツボに刺激をすればよいというわけではありません。

身体の緊張、冷え、むくみ、姿勢、疲労の状態などを確認し、その方に合わせて全身を整えることを大切にしています。

逆子と診断されて不安を感じている方は、まずは主治医の診察を受けたうえで、できるだけ早めにご相談ください。

※施術による変化には個人差があります。逆子が必ず戻ることを保証するものではありません。妊娠経過や体調によっては、鍼灸施術を控える場合があります。