2人目不妊、子宮筋腫の方が子宝に恵まれました✿

37歳の2人目不妊さん。

お一人目さんの治療の時の貯卵を1回移植しましたが着床せず、体質を改善してから移植に臨みたいとのことで浜口鍼灸院にご来院されました。

【初診時】

  • 生理痛がひどく、月経の色は暗く、塊が出る。生理前も頭痛やイライラ、肩こりに悩まされる。
  • 便秘がひどく3日に1回程度。
  • 手足の冷え、むくみ、全身のコリが強い。
  • 2歳のお子様の育児を行っており、全体的に疲れており、睡眠も浅く目覚めてしまう。
  • 3~4センチの子宮筋腫がある。

【施術内容】

  • 骨盤内の瘀血を取り除き、腎虚を改善するための鍼灸をスタート。10日~2週間くらいのペースで通っていただきました。
  • 同時に下腹部の血流を悪くしている、上半身の硬さを取り除くためのストレッチを行っていただきました。
  • ご主人とお子さんに協力していただき、ウォーキングとストレッチが毎日きちんとできるように時間を確保してもらいました。

【結果】

ご来院後、一回目の移植では着床しませんでしたが、ご来院から2カ月目の2回目の移植にて着床し、心拍確認できました!

 

《考察》

着床に大切な「子宮内膜」の変化について

生理中は、子宮内膜の大部分が経血として剥がれ落ちます。子宮内膜は1ミリ以下となりほとんど残りません。

生理後から排卵前の増殖期、周期14日目ごろまでの時期です。この時期は新たに排卵する主席卵胞が育ち始めます。卵胞ホルモン(エストロゲン)が卵胞を育てると同時に子宮内膜を厚く増殖させ、準備を行います。

排卵までの時期は1日に約0.5ミリずつ子宮内膜が厚くなります。

卵胞が成長すると、血液中のエストロゲン値が増え、排卵期に入ります。この時期、子宮内膜は8ミリ以上は必要、10ミリ以上が望ましいとされています。

排卵が終わると、分泌期に入ります。黄体期~生理前の周期14~28日ごろの時期です。黄体ホルモンの働きで、子宮内膜は成熟していきます。

排卵後は1日に約0.1ミリずつ厚くなります。子宮内膜に張り巡らされている細かい血管の血液量が増え、充血して柔らかな状態になります。また、栄養となるグリコーゲンが分泌されて、着床に必要な環境が整います。

着床に重要な「厚さ」と「充血」「柔らかさ」

受精卵が子宮内膜に着床する時、受精卵が潜り込める厚さが必要となってきます。

実際に7ミリ以下で移植した場合には、着床率が下がることが分かっています。

ただ、いくら内膜が厚くても、硬く冷たく、不均一な場合、受精卵が潜り込んで血管を伸ばそうとしても伸ばせない、つまり着床しにくくなります。(子宮内膜の血流状態はエコーではなかなかわかりません。)

分かりやすく例えると、カチカチで水分も少ない痩せた土の上に種を蒔いても、芽が出なかったり、出たとしても根が伸ばせないために成長が悪かったりします。逆に、ふわふわの土で水分もたっぷり含んだ土の上では、どの種も芽が出てぐんぐん成長します。

今回の方も、ご来院時お腹の触診をすると、おへその下から恥骨の上までまさに「ゴリゴリ」でした。

鍼灸では子宮内膜の緊張をほぐすツボや、骨盤内の瘀血を取るツボを刺激することで、ふわふわの子宮になるよう働きかけました。

また、下半身の血流を良くすることで二次的に骨盤内の血流を良くするため、ウォーキングやストレッチを行っていただきました。

徐々にお腹はゴリゴリからふわふわに変化し、便も毎日出るようになりました。(骨盤内の血流がよくなると便秘はかなり良くなります)

 

グレードがいい受精卵なのになかなか着床しない、子宮内膜が厚くならない、厚くなってるのに着床しない、

などでお困りの方は、鍼灸で改善できるかもしれません。

岐阜、東海地方にお住いの方は浜口鍼灸院にご相談ください(^^)

 

 

 

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